トレハロースをご存知でしょうか。トレハロースとは、自然界に存在している希少糖の一つになります。キノコ類を始め、植物や微生物の細胞に含まれているのです。甘味としては、砂糖と比べると甘味度が低いとされ、スッキリとした甘さが特徴になります。
甘さを抑えたお菓子やパン、そして飲み物を作りたいときに使用されていることが多いので、ご存知の方もいるでしょう。甘さ控えめのシュガースティックにも主成分として入っていることもあるでしょう。
名前の通り、植物などの天然成分からはなかなか摂取できない希少糖であり、とても高価なものとして、以前までは扱われていました。しかし、近年はデンプンから大量生産できる技術が発見されたために、さまざまな用途に使われ始めました。
化粧品に使われることがある?
トレハロースは化粧水や保湿液などに使用されていることが多く、スキンケアアイテムやボディケア、そしてヘアケアアイテムに使われることも増えてきています。それは、高い保水力を持つからなのです。
代表的な例えると、干し椎茸が水に漬けるだけでもとの状態に戻るのは、トレハロースが含まれているからです。ローズ・オブ・ジェリコと同じで乾燥していたにもかかわらず、水につけると短時間で潤いで満たせる力を持っているのです。
そして動植物・微生物の中では、細胞を守り乾燥から守る働きをしていているのです。これをスキンケアやヘアケアアイテムに活用することで、細胞を保護しながら、乾燥しがちな皮膚の水分保持力や髪の水分保持力を維持することで、潤いのある肌や髪にすることが期待できるようになるのです。
他にも、タンパク質と水素結合する作用も持っているところが特徴になります。ご存知だと思いますが、タンパク質は肌や髪の毛に欠かせない栄養素ですよね。人間の体の20%がタンパク質でできていますね。
タンパク質が不足してしまうと、コラーゲンの生成に異常をきたしやすく、肌のツヤやハリが失われてしまう可能性が高まります。
タンパク質がしっかりと補充されている状態を保つためには、健やかな肌や髪の毛にするにはとても大切なポイントになるのです。
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グリコシルトレハロースとトレハロースの違いとは?
同じくよく耳にする美容成分「グリコシルトレハロース」があります。「両者はどう違うのか」気になる人も多いでしょう。
グリコシルトレハロースとは、トレハロースにグルコース数個が結合している多糖類のことをいいます。
構造上に違いはあるのですが、どちらも糖質であるため性質などには大きな差はありません。
グリコシルトレハロースの特徴
グリコシルトレハロースにも、同様に水分保持力が高いという特徴があるため、スキンケアやボディケア、そしてヘアケアなどのアイテムに取り入れられているのです。
スキンケアとして使う場合には、乾燥によるくすみや肌荒れの緩和が期待できるため大きな魅力となります。
ヘアケアに使われている場合は、パサつきを抑えてまとまりやすい髪の毛に導いてくれるため、髪に潤いをを与えてくれる働きがあります。
また、皮膚表面だけではなく、細胞の表面に被膜を作ることで、保護する作用もあるのです。そのため紫外線から肌を守る効果があるとされ、日焼け止めスキンケアアイテムにも使われている成分なのです。
「加水分解水添デンプン」で保湿効果アップ
「加水分解水添デンプン」は、グリコシルトレハロースを生成させる段階で抽出されるデンプンになります。そのため、共に含まれていることが多いため、一緒に取り入れることにより、より高い保湿力が生まれる可能性があります。
また、適度な粘着力があります。そのことで、有効成分が肌にフィットしやすく、浸透しやすいこともあり嬉しいポイントになります。デンプンから作られているので、肌にとても優しいため、ベビー用のスキンケアアイテムに使われていることも増え、安全性が高い成分にもなっています。
スキンケアアイテムやヘアケアを選ぶときには、ぜひ加水分解水添デンプンが入っているかどうかも確認してみると、より効果的に潤いある肌が手に入ります。